"へた"を見ただけで品種を当てる"イチゴソムリエ"の肩書を背負う農業YouTuberが宮﨑大輔さんです。40か国以上を渡り歩くグローバル農業コンサル&カメラマンとして日夜活動されています。
スポーツ漬けの中高、研究に忙殺の学生時代、青年海外協力隊の奮闘など、世界を飛び回るフリーランスを経て、農業コンサルタント企業の代表を務めるまでに至った経歴をまとめました。
宮﨑大輔とは?
イチゴに特に強みを持つ農業コンサルタント・ブロガー・ライター・フォトグラファー・YouTuberが宮﨑大輔さんです。実家も農家で大学院も農学科、仕事も農業と筋金入りの農作物への情熱・知識・経験を持った実業家です。
2015年10月から海外の武術を紹介する動画を投稿し始めてから、じわじわとYouTube活動を進めており、現在までに282本の動画を投稿して、チャンネル登録者数は1.72万人と総視聴回数は250万回を記録しています。
2019年2月から海外旅行のお役立ち情報などを発信している2ndチャンネルの『JIBURi TV』をスタートさせています。年間50回以上も飛行機に乗る機会があり、40か国以上を旅してきた宮﨑さんだからこそ伝えられる貴重な海外情報が満載です。
宮﨑大輔の経歴、学生時代やイチゴビジネスなど
宮﨑大輔さんは1988年8月生まれ長野県飯田市の出身です。リンゴ果樹園を営んでいる兼業農家の親の元で育ち、リンゴや野菜を育てている畑で遊ぶ幼少期でした。5歳の時に、台所の玉ねぎから芽が出ていることに気が付き、植木鉢に植えて育てて家族に食べさせたところ、『美味しい』と食べてくれた体験が嬉しくて農業に早くから興味を持つようになりました。
子どもの頃、台所の玉ねぎから芽が出ていることにびっくりして、その玉ねぎを植木鉢に植えて育てました。そこから出てきた芽が「長ネギ」だと勘違いして、家族に食べさせました笑 両親や祖父母は「おいしい、おいしい」といって食べてくれて、この体験がうれしくて農業に興味を持つようになりました。
— 宮﨑大輔🍓イチゴテック (@JIBURl) 2019年3月6日
小学生の時にはナスが好き過ぎて、あだ名を「ナス」と名付けられていました。スポーツが大好きで、このころはスイミングと全国大会に二度も出場して中学に上がったころには韓国の国外試合にも出るほど打ち込んだ剣道に明け暮れました。
また、長野オリンピックの聖火ランナーとして走るという貴重な体験もされています。当時の将来の夢は「プロサッカーチームのヴェルディ川崎に入って日本代表になる」ことでしたが、担任の先生に笑われたことにショックを受けて諦めたことを今でも後悔しています。
中学では喘息持ちにも関わらず陸上部で長距離走の種目を選ぶという向こう見ずなチャレンジをしています。高校は硬式テニス部に入り、バイトや遊びには目もむけず、朝早くから夜遅くまで自主練に励みましたが、誰よりも練習した自負を持って臨んだ校内戦で全敗してしまい大勢の前で大泣きするという悔しい挫折もありました。
高校3年の三者面談では、担任から将来の夢を聞かれて『火影(人気漫画NARUTOの用語で"里の長の意")になりたい!』と答えて先生と親の双方から大目玉を喰らいました。その時は空港に憧れがあったそうで『空港の美容室で働きたい』と答え改めました。卒業後の進路は『大きい野菜や果物を作るぞ!』と意気込み農学部への進学を決めました。
高校生3年生の頃、普通科高校から農学部に進学することに決めた私は友人たちから「わざわざ農学部にいって何するの?」と聞かれたので「大学で品種改良を勉強して、めちゃくちゃでっかい野菜や果物を作るわw」とふざけて答えていたんだけど、そんな未来が本当に実現しそうだから人生って面白いね。
— 宮﨑大輔🍓イチゴテック (@JIBURl) 2019年10月7日
信州大学の農学部に入学し、一年生の時は松本市、2年生以降は南箕輪村にて学生時代を過ごしました。もともとはリンゴの研究を希望していたそうですが、白衣を着て試験管を覗くようなラボ系ではなくて、実際に畑というフィールドで土や水や作物と触れ合う現場を望んでいたため、条件に合致したイチゴの研究室へ進みました。
勉学に勤しむ一方で、農学サッカー部と社会人フットサルチームに所属してスポーツに没頭したり、好きな女の子とバンドを組むためにベースを始めたり、小学校から大好きなウイイレに熱中したり、全国の農学部の学生を繋げることを目的とした学生団体TTTを立ち上げたり、団体のイベントの広報として現在も続けているブログを執筆を開始したりと密度の濃い有意義な青春を過ごしていました。
また、宮﨑という苗字からスタジオジブリの監督である宮崎駿さんと同じとして、あだ名は『ジブリ』と呼ばれていました。アルバイトも週末のイベントスタッフや、寿司屋の頑固大将の元で辛い思いをしながらも、世界を放浪した経験からペラペラの英語を話す姿に尊敬して、5年間働き続けてついには調理師免許を取得しました。
一度は一般企業への就職活動を行いますが、『いちご農家になりたい!』という夢に進む決意が固まったために、大学院に進学してさらに農学の研究に力を注いでいきます。農作物を扱う性質上、休みという休みが無く「人生で最も忙しい日々だった」と振り返る程に過酷な条件でストイックに取り組みました。
最近、仕事が忙しいなぁと感じているけど大学院生時代は、
— 宮﨑大輔🍓イチゴテック (@JIBURl) 2019年7月30日
①朝6時から夜24時まで勤務
②土日祝日も休みなし
③給料をもらう代わりに学費を支払う
という条件だったから、それと比べたら今はめちゃくちゃ楽。
また、起業志向が強かった宮﨑さんは 実家のりんごを使ったりんごジュース企画をプロデュースします。母親が育てたリンゴを買い取ってジュースを作り、デザイナーにラベルや手ぬぐいを依頼して東京のイベントで販売したところ、1本1,890円という高価格にも関わらず、3カ月で200本を完売することができました。ネット通販や東京マルシェで販売に乗り出しますが、最終的には赤字に終わってしまいましたが、貴重なビジネス実体験となりました。
もともとは海外好きな人たちを蔑む感性でしたが、大学院の卒業旅行でインドを2週間一人旅したところ、海外の魅力に目覚めました。卒業後に一番やりたかったことはいちご農家だったそうですが、試算をしたところ尋常ではないリスクを前に一旦諦めることとなりました。旅の途中で出会った子から教えてもらった青年海外協力隊に、途上国に興味を持っていた宮﨑さんは参加することとなります。
派遣されたのはパナマで野菜作りを教える仕事に就きました。電気も水道もなく、川でシャワーを浴びて投げ縄でブタを捕まえるなど博物館で紹介されるような原始的な生活が始まりました。
公用語はスペイン語なのですが、あいさつ程度の訓練しか受けておらず最初は言葉の壁に悩み、勤務先の所長から『お前は役に立っていないから日本に帰れ!」と厳しい言葉を突き付けられることもありました。
やる気がある事だけでも伝えようと、パナマに来た目的や活動について提案書を所長に直談判し、定期的に報告書を所長や上司、同僚にアピールし続けました。次第に活動の成果も上がり、報告書の内容も向上して、スペイン語もみるみると上達していきました。最終的には、パナマの偉い人物に報告プレゼンを行った後に「このままここで働き続けて欲しい」と貢献を認められるまでになりました。
また、最初は村と現場の片道5時間にもわたる移動でヘトヘトになり、熱中症でたびたび倒れるといっぱいいっぱいの毎日でしたが、次第に山のサバイバルやサーフィンを楽しむ余裕も生まれました。
日本に帰国後、いちどは普通の会社に入ろうと旅行系の企業に応募しますが、書類で落ちるという結果になり、結局のところ仕事やボランティアの依頼がブログ等を経由して来ており、ベネズエラやボリビアのウユニ塩湖、アフリカのケニアなど世界各地で農業支援を引き受けていくうちに、フリーの農業コンサルタントとしての地位を徐々に築き上げました。
いまでは農業コンサルタントを主事業とする株式会社イチゴテックを創立して、目標としていた30歳までに起業という目的を達成しました。また、学生時代から続けてきた農業ブログやYouTuberとしてのメディア活動にも勤しんでいます。幼い時から、農家になることを周りから反対され続けてきましたが、いまや一農家を超えて世界各国で幅広く農業を支える役割を果たしておられます。
フォトグラファー宮﨑大輔としての顔
本職を農業コンサルタントとしている 宮﨑さんですが、もうひとつ海外旅行の写真を撮るトラベルフォトグラファーとしての顔もあります。仕事柄、世界中を飛び回ることが多く、それを利用して海外旅行写真家としてもプロフェッショナルに活動されています。
カメラが好きすぎてわざわざカメラ柄のTシャツを買ったのに、ペルー人女性から「クソださい」といわれて泣きそう。 pic.twitter.com/U0nsuFxSZv
— 宮﨑大輔🍓イチゴテック (@JIBURl) 2017年1月4日
42か国を渡り歩く中で撮った写真をフリー素材サイトに提供したり、ウェブメディアFINDERSで『海外旅行写真家』として連載を持ち、チェコ政府観光局が選ぶチェコ親善アンバサダーに応募者700名を超える中5人の入賞者に選ばれるなど相当な実力者です。
カメラにハマったきっかけは、青年海外協力隊に参加する直前に、「せっかく2年も住むのだから」という想いで一眼レフやサバイバルに強いコンデジを購入して、現地で写真を撮っていると『お金を払うから印刷して欲しい!』と頼まれることが多かったそうです。
なけなし薄給のパナマ人が大金の印刷代をはたいてまで写真を手にした時の、家の壁に飾ったり大事にしまう人たちの喜びように感動を覚えて、写真撮影に気が付けばズッポリとのめり込んでいたといいます。
宮﨑大輔の動画の内容は?
野菜やいちごの育て方、家庭菜園・農業に関した動画を主に投稿しています。本職はいちごですが、幅広い農作物を扱っております。最近のメインチャンネルは専ら農業が中心ですが、以前は現在2ndチャンネルに分裂している海外vlog的な動画も多数投稿されていました。
宮﨑大輔のオススメ動画は?
プロが教えるプランターでのイチゴ栽培!
イチゴにおいて世界トップレベルの知識と技術を携える宮﨑さんが、直々にプランターでイチゴを育てる方法を伝授してくださる貴重な動画です。 「プランターを使えばだれでも簡単にイチゴを栽培できる!」と謡い、プロ向けの技術を自宅向けにアレンジしたノウハウを惜しみなく公開しています。
活きたスペイン語の必須フレーズを紹介!
自身も苦労して取得したスペイン語から、最低限スペイン語圏で旅行が出来るレベルのフレーズを15個紹介しています。単に単語を教えるだけではなく、正しい発音や使用のシチュエーションなどを具体的に説明しているので、とても分かりやすいです。
宮﨑大輔のまとめ
宮﨑大輔はこんな方にオススメ!
- イチゴや農業が好きな方
- 海外や写真が好きな方
- バイタリティ溢れる生き方に刺激を受けたい方
農学部の修士号も持ち合わせ農業コンサルタントとして世界中で活躍されている実績を持つ、イチゴに強みを置く農家ガチ勢YouTuberですので、イチゴや農業が好きな方や、栽培について学びたい方はうってつけのチャンネルです。
また、海外に数多く滞在したり旅行をしている経験から、旅vlogerとしても注目です。写真もプロとして活躍しているので、海外・写真が好きな方にもオススメです。
そして、小中高とスポーツに、学生時代は勉強に、社会に出てからは仕事に物凄いバイタリティを発揮して活躍されていますので、力強い生き方に触れて刺激を受けたい方もオススメです。
以上、イチゴ系YouTuber宮﨑大輔さんの紹介でした。幼少期から活発さに溢れており、スポーツで鍛えたフィジカルでハードに理系ワークをされているところが印象に強く残りました。イチゴにカメラに、好きなことを高いレベルで実行し続けて素晴らしい活躍している姿を見るのはとても気持ちいです。今後もさらなる活躍を期待します。