宇宙という不思議に包まれた神秘の世界。誰しもが興味を抱くも難解なトピックに応えるのが宇宙系YouTuberの井筒 智彦(いずつ ともひこ)さん。
最高学府の東大院にて地球惑星科学を研究した正真正銘の宇宙博士であり、NASAへの就職を蹴って広島のとある町で宇宙の仕事に就くに至ったユニークな経歴や現在の活動を紹介します。
井筒 智彦とは?
東大宇宙博士として活躍する宇宙系YouTuberです。宇宙タレントとしての一面もあり、テレビやラジオでもレギュラーのパーソナリティ・コメンテーターとして出演、また広島県の北広島町を宇宙事業で盛り上げるプロデューサーとしても活躍しています。
2019年9月からYouTubeに動画投稿を開始、現在までに52本の動画を投稿して、現在のチャンネル登録者数は614人と約2万回の総視聴回数を誇っています。
井筒 智彦のの経歴や現在の活動
井筒 智彦さんは1985年1月1日の元旦生まれ、東京都西東京市出身です。9歳の頃、両親に連れられて実家の目の前に開館した「多摩六都科学館」に行ったのが、宇宙との初めての触れ合いでした。
父親の影響で幼少期より将棋に打ち込み、中学時代には全日本中学生選抜将棋選手権大会で東京代表に選出されました。また、将棋界の伝説である羽生先生とも対面を果たしたことがあります。日本将棋連盟アマ四段とプロ級の実力者であります。
おっひるー!平成最後の #おひるーな 水曜日。
— 井筒智彦|東大宇宙博士 (@Tomohiko_Izutsu) 2019年4月24日
メールテーマは「ふりかえる平成の遊び」。僕にとっては将棋かな〜、平成8年に七冠を取った羽生先生に握手してもらったのは色あせない思い出。
宇宙トークは月!平成のISSの時代から月ステーションの時代へ。最新の研究成果も交えて楽しくお話しまっせ! pic.twitter.com/DwuX4ThN4E
高校生の時に、テレビでオーロラ研究者のドキュメンタリー番組を見て、その神秘性に引き込まれ宇宙に本格的に興味を持ち始めました。大学は理系分野で有名な東京工業大学、大学院は日本の最高学府である東京大学理学系研究科にて地球惑星科学を専攻します(博士課程修了)。
在学中にはオーロラ粒子の波動輸送現象を世界で初めて実証などの功績を称えられ、地球電磁気・地球惑星圏学会オーロラメダルを受賞しました。JAXA(宇宙航空研究開発機構)にて研究活動に励み、NASA(米国航空宇宙局)の研究プロジェクトから誘いがあるも井筒さんはオファーを辞退しました。
井筒さんが選んだ道は『自分がしたことで直接喜んでもらえること』。宇宙や自然や動物が好きであることから、ある日『動物 ソーシャルビジネス』とネット検索をかけたところ、偶然にもゾウのウンチからリサイクルペーパーの作成などを手掛けている植田紘栄志さんの「ミチ・コーポレーション」の活動を知り、広島でのインターンシップに飛び込みます。
広島県・北広島町の魅力に引き付けられ『宇宙というテーマで田舎を盛り上げることができるかもしれない』と漠然とした感覚を持って、井筒さんは2013年に移住しました。それから、星空観測会、宇宙イベントの開催、地元の保存食の宇宙食化や宇宙飛行士養成など様々な宇宙関連プロジェクトに着手します。
今日は朝から田んぼの荒起こし。
— 井筒智彦|東大宇宙博士 (@Tomohiko_Izutsu) 2018年5月1日
自分で耕した田んぼは人様のよりも美しく見えるぜぃ。
古い農書によると「宝」の語源は「田から」なんだとか。秋のお宝収穫に向けて準備は続きます。 pic.twitter.com/Hs8nkKaGh7
一方で仕事だけではなく地元のライフスタイルも存分に謳歌し、農業として田んぼ作業で汗を流したり、薪を集めて斧で割ったり、狩猟にも取り組みイノシシを捕らえるなどしています。筋肉トレーニングに熱心に励み、キックボクシングも練習しています。
仕事も順調に進み、イベントでは引っ張りだこ、RCラジオや広島ホームテレビなどではレギュラー出演の番組を抱えパーソナリティ・コメンテーターとして活躍。広島県知事情熱大賞や人間力大賞・総務大臣奨励賞など輝かしい賞を受賞。2019年11月15日には”宇宙で悩みを解決する書籍”と銘打って自身初の書籍『Think Galaxy 銀河レベルで考えろ』を刊行しました。
Think Galaxy 銀河レベルで考えろ (ZouSan Books)
井筒 智彦の動画内容は?
宇宙を専門とした内容となっています。動画のコンセプトは「難しくて、果てしなくて、役に立たない」と思われている宇宙を「カンタン、身近で、役に立つ」カタチでお届けするというもの。プレゼン形式で誰にでも分かりやすく解説しています。
月・水・金の定期配信+時事ネタや緊急の+α配信。生ライブ配信も時折おこなっています。
井筒 智彦のオススメ動画は?
宇宙人の存在について専門家が解説!
宇宙の様々な疑問について答えるコーナーの中でも宇宙人について言及した動画です。「宇宙人はいない」及び「宇宙人はいるがまた地球にはいない」という研究者のマジョリティの意見に、二つの証拠を写真を持って切り込みます。
寸劇を入れてコミカルに面白く興味を引き立てるように話してくれています。*動画内で話している「宇宙人討論会」ライブ配信もアーカイブに既に出ております。
巨大隕石vsNASAを徹底解説
「危険な巨大隕石は年1回は地球に落下している」という衝撃の冒頭から、地球を守る4つの術を説明しています。数々の事実やデータを持って論理的にトークを展開しています。前後編の二部構成になっています。
井筒 智彦のまとめ
井筒 智彦はこんな方にオススメ
- 宇宙が好きな方
- 田舎の生き方に興味のある方
宇宙系YouTuber第一人者として宇宙が好きな方には必見のチャンネルです。東京大学の博士号をお持ちの研究者として申し分ない知識・権威を兼ね備えておられます。
また、YouTubeにはあがっていないものの、公式Twitterでは広島でのライフスタイルや壮大な自然のつぶやきもあげられており、田舎での生活に興味のある方もオススメです。
以上、宇宙系YouTuberの井筒智彦さんの紹介でした。東大博士でありNASAの就職を蹴って広島の田舎で宇宙の仕事をしているというのが、ユニークな人生で大変魅力的に映りました。ラジオやテレビ等メディアでも出演されており、お話も分かりやすく楽しいです。これからの益々の活躍を期待します。